ジャムポット
今でも、このジャムポットの形は踏襲されている。ボンヌママンにしてもそうだ。
スーパーやデパートにある新品のものは、ふたが付いているのがほとんどだが、昔は、布をかぶせてひもなどでくくって使っていたのである。
フランス人に聞いたところ、今ではラップをかけているとの事。頑丈でながく使えるので、手作りジャム入れとして今でも使われているのだろう。
市販のオリーブやピクルスなども、この様なビンに入って売っていることが多い。
ジャムポットは、物によってピンからキリまであるが、少しいびつで重厚感があるものほど高値になっている。気泡などが入っていて全く同じという出来具合でないため、個々に違った愛着がわく。
内容量を示す375や500などの数字が底面に入っているものもあるが、この様な実用的な数字があるところが、フランスらしい。日本人と比べれば、フランス人のほうが数字好きのように思う。
カラーはグリーンっぽいガラスと透明なガラスのものがあり、形としては、底が小さく、口が大きいものと、天底が同じサイズのいわゆる寸胴なものがある。逆末広がりのもののほうがどちらかといえば希少である。
また、手に取った感触は、明らかにスーパーで買えるジャムの空ビンと違い重量感がある。最上部にふくらみがあり、気泡が入っていて、上部が完全に水平ではないものの方が、きれいに整形されているものより蚤の市でも高価である。
手づくりジャムを入れるのはもちろんの事、その他手作りゼリーやアイスクリームをデコレーションするのもよい。自分だけのオリジナルな使い方であれば、透明な容器だけに、冷蔵庫の中もきれいに、カラフルにまとまるに違いない。
ガラス部分の汚れは、たまごの殻を細かく砕いて少し水を入れてかき回すようにすると良い。
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